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【お悩み相談】注意されるとフリーズ。頭が真っ白になって何も言えなくなってしまう。

    
お悩み相談
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【お悩み相談】注意されるとフリーズ。頭が真っ白になって何も言えなくなって...

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相談してくださった人

よーこさん(30代・女性)

本日はどのようなご相談でしょうか?

人に注意されると「怒られた」が頭の中を占領してしまい、反論どころか自分の意見も上手く言えなくなってしまいます。

後で冷静になると「こう言えば良かった」「理不尽な事を言われていたじゃないか」とモヤモヤ、イライラすることが多いのです。

それが上司や威圧的な人だとその場では言葉通り『頭が真っ白状態』になってしまい、仕事で本当に困っています。

その場で上手く言葉を返せる人が羨ましくて仕方ありません。

そもそもこれはHSPに関係があるのか、子どもの頃叱られてばかりの経験が作用しているのか…


何かとれる対策はないでしょうか?

よろしくお願いします。

よーこさん、ありがとうございます。

そして同じお悩みを持つ、こじらせ繊細さん、ようこそ♡

フリーズのち、怒りのち、自分責め

は、こじらせ繊細さんのお得意パターンです。

このお悩みを抱えている人、実はめっちゃたくさんいるんです。

今日はこちらのお悩みにガッツリお答えします!!

フリーズのち怒りのち自分責め

はじめにまず、よーこさんのお悩みを時系列で整理します。

①トリガー(きっかけ):

誰か(上司、取引先、先生など)から、注意指摘を受ける、理不尽な対応をされる。

②フリーズ:

ビクッとしたのち、一瞬で頭が真っ白になり何も考えられなくなる。自分の意見を口にできないまま。言われるがまま。

③怒り(イライラ・モヤモヤ・ムカムカ):

あとになってジワジワと怒りが湧いてくる。怒りと同時に言い返したい「正論」が次々に溢れてくる。

・わたしは頼まれてやっただけだし。

・この前はこのやり方でいいって言ってたじゃん!

・あの人だって同じことやってるのになんで私だけに言うの!?

・それならはじめから言えばいいのに!

・こっちは客だぞ!

・それならお金返してよ! などなど

④アクション(orノーアクション):

湧いた怒りを解消するために何らかの行動をとる。

・時間をおいて反論しに行く。

・「先ほどの件ですが~」とメールなどで意見を伝える。

・同僚や友人などに愚痴る。

・夫や子どもに八つ当たりをする。

暴飲暴食をする。

・パーッと買い物をする。お金を使う。

・何もせずただ時間が過ぎるのを待つ。 など

⑤自分責め:

ひとしきり怒った後、その場で的確な言い返しができなかった自分を責める。

なんでわたし、言い返せなかったんだろう。

・もっとああ言えばよかった。

・いつもそう。肝心な時に頭真っ白になる。

・あの人みたいに上手に言い返せたら苦労しないのにな。

・誤解されるのはわたしがちゃんと自己主張できないせいだ。

とまぁだいたいこんな流れではないでしょうか?

④のアクションを飛ばして、いきなり⑤の自分責めに入る方もいらっしゃいますし、

④のアクションのあとも怒りがずっと尾を引いて、⑤の自分責めはしない人もいらっしゃいます。

③と⑤を行ったり来たりして眠れなくなったりもするかもしれませんね;;

みなさんは、いかがですか?

どんなフローであれ、注意されると頭が真っ白になっちゃうという方は次へどうぞ。

フリーズの原因

このフリーズ(頭真っ白)現象は、緊張したときなどにも起こりますが、それと今回のテーマである、注意や指摘を受けたときの頭真っ白とはちょっと感覚が違うのがお分かりになりますか?

緊張したときにセリフが出てこなくなるなどの場合は、文字通り真っ白。シーーン、ガラーンとした空白の状態です。

一方、注意や指摘を受けたときのフリーズは、心ここにあらずでその場に立ち尽くすというか、ぼーーっとするといった方が近いかもしれません。

こっちの、ぼーーっとする感じの方のフリーズ現象を、心理学の言葉で「解離」と言います。

解離は、自分の心を守るための防衛機制の一種です。

解説は以下のとおりです。

解離とは、意識や記憶などに関する感覚をまとめる能力が一時的に失われた状態です。この状態では、意識、記憶、思考、感情、知覚、行動、身体イメージなどが分断されて感じられます。

引用元:社会福祉法人 恩賜財団 済生会オフィシャルサイトより

わたしの言葉でざっくり説明すると、耐えがたいほどの恐怖や危険、苦痛などから自分の心を守るために、何らかの形で一時的に自分の意識と身体を切り離している状態を言います。

つまり、注意や指摘をされてフリーズ状態になるということは、

注意や指摘を「命の危険」と捉え、心のシャッターを下ろして、一時的に感情を感じないようにしているのです。

閉店ガラガラー

それが、あなたが人から注意や指摘をされると、毎回脳がフリーズしてしまう理由です。

お分かりいただけたでしょうか?

※解離の頻度が高かったり長時間であったりして、日常生活に支障をきたすような場合には、「解離性障害」と診断され投薬や医師による治療が必要となるケースもあります。重度の場合には迷わず病院を受診してください。

命の危険を感じる理由

でも、冷静になって考えてみたら、注意してきたその人に別にぶん殴られるわけでも刺されるわけでもない。

周りの人は平気で反論していたりする。

なんで自分ばかりが「命の危険!」だなんて感じてしまうのか。

そうです。

その答えは、よーこさんのご想像通り。

>子どもの頃叱られてばかりの経験が作用

しています><;

幼少期に身近な大人から、手をあげられたり大声で怒鳴られたり、もしくは繰り返し叱られ続けていたような場合、大人になってからも、人からの注意や指摘がひどく恐ろしいものに感じます。

なぜなら子どものころのあなたにとって、身近な大人から手をあげられたり怒鳴られたりすることは「命の危険」に匹敵するくらいの恐怖だったからです。

叱られるたびに、

死ぬかもしれない。捨てられるかもしれない。

そう思って怯えていたハズです。

おおげさに思うかもしれませんが本当です。

こんな風に幼少期に負ったトラウマが癒されず今なおしっかり残っているため、他人からの注意や指摘をいまだに「命の危険」と感じて、無意識のうちにシャッターをおろし、何も感じない状態になってしまうのです。

根性論では解決しない

よーこさんから、

>これはHSPに関係があるのか、

とご質問いただきましたが、

この答えはYESでもありNOでもあります。

ただ「HSPだから」というだけでは説明ができず、でも繊細がゆえに余計に深く心に傷を負ってしまったのではないかということは想像できます。

たとえ直接叱責されなくても、夫婦喧嘩や嫁姑バトルを見聞きしていただけで、ひといちばい繊細なわたしたちは、親の言動に怯えてしまうものです。

いずれにしても、注意や指摘でフリーズしてしまうのは、単に繊細だからというわけではなく、ましてや、あなたが劣っているわけでも、不良品なのでもなく、幼少期のトラウマがあるからです。

したがって、

「今度こそちゃんと言い返そう」と決意したり、

「何も怖がることはない」と鼓舞したり、

「練習すれば何とかなる」と根性論を持ち出したりしても絶対に解決しません。

脅かすわけではないですが、しっかりトラウマケアをしないことには、他人への恐怖心はぬぐえないし、この真っ白状態からの脱却も望めないんですー;;

歳をとっても、転職しても引っ越しても、繰り返し繰り返し同じような体験をすることになります。

そして、回を重ねるごとにお悩みは肥大化していってしまいます;

投稿してくださったよーこさんも、同じようなお悩みを抱えていらっしゃる方も、

どこかのタイミングで覚悟をしてご自身の内側と向き合われることを、心からおすすめします!

トラウマケアについて

トラウマがおひとりおひとり違うので、トラウマケアの方法もおひとりおひとり違います。

とくに繊細さんは、そのトラウマにたどり着くまでの思考も複雑に入り組んでいますので、絡まった細い糸を解くように丁寧なアプローチが必要です。

なので、残念ながらこのブログだけではよーこさんがトラウマから解放される術をお伝えすることはできないのですが、少しでもアプローチのきっかけをつかんでいただければと思います。

トラウマケアのとっかかりは、ご自身の中にあるネガティブな感情(ここでは注意されることへの恐れ)に気づいて、その感情を否定せず認めることです。

そして、そのネガティブな感情の根っこに繋がっている心の傷(幼少期に叱責された記憶)を癒すように丁寧に丁寧に寄り添っていただけたら。

もう本当にここは難しいところなので、もし困ったらぜひぜひ会いに来てくださいね!

お待ちしております!

今日の処方箋

というわけで、本日の処方箋はこちら。

【森からの処方箋】

「フリーズのち、怒りのち、自分責め」はこじらせ繊細さんあるある。

・注意や指摘をされたときのフリーズ(頭真っ白)は、心理学の言葉で「解離」という。

・解離は、注意や指摘を「命の危険」と捉え、自動的に自分の心のシャッターを下ろして、一時的に感情を感じないようにしている状態。

・解離は幼少期のトラウマが原因で起きる。

・問題の解決には、トラウマの癒しが必須。覚悟を持って向き合おう!

というわけで、注意されて頭が真っ白になっちゃうのは、あなたが悪いわけではないんですよ。

トラウマケアをして、注意されることへの恐れが無くなれば、ちゃんと自分の気持ちを伝えられるようになっていきます。

これを機会に、ぜひぜひご自身の内側に向き合ってみてくださいね!

では、今日はここまで!

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