【嫌わわれたくない症候群】嫌われるのが怖くてご機嫌取るのは逆効果です
わたしのお客さまであるこじらせ繊細さんの中には、
人に嫌われないように慎重になりすぎて墓穴を掘っている方がたくさんいます。
そして、他人事のように書いていますが、わたし自身も以前は、嫌われたくなくてアチコチ墓穴を掘ってしまう人でした。そこら中穴だらけ。
今日はそんな「嫌われたくない症候群」の人について書いてみます。
思い当たるフシがある方はぜひ読んでみてくださいね。
全員に好かれるのは無理ってとっくに知ってるし
あなたは、人から嫌われるのが怖いって思いますか?
できれば、たくさんの人に好かれたいと思うのはおかしなことじゃないですが、それが「嫌われたくない」という執着になってしまうと、生きづらさになります。
でも、嫌われたくないことを周りの人に相談してみると、たいていこんな答えが狩ってくるのではないでしょうか?
別に全員から好かれなくてもいいじゃない。
人間だもの。合う合わないがあってたり前。
知ってる。そんなこと知ってる。
嫌われたくない症候群の人もこのことは十分知っているのです。
なんなら、友だちに「Aさんに嫌われたかも」なんて相談された日には、「気にすることないよ。別に全員に好かれる必要なんてないでしょ。」なんて意気揚々とアドバイスしてたりもします。
「嫌われたくない症候群」の人も頭ではちゃんとわかっているのです。
別に全員から好かれなくてもいいってことくらい。
人間だもの。合う合わないがあってたり前だってことくらい。
でもいざ自分がその立場になると、むっちゃ動揺して、居ても立っても居られなくなっちゃうんです。
それが、「嫌われたくない症候群」。
「嫌われたかもスイッチ」が押される瞬間
「嫌われたくない症候群」の「嫌われたかもスイッチ」は、他人のささいな言動で簡単にオンになります。
たとえば、スーパーで近所のFさんにすれ違ってあいさつしたけどそっけないリアクションだったとき。
わたし何かしたかな?
どこかで会ったのにあいさつしなかったのかな?
あのときのあの一言が余計だったのかな?
前にお誘い断ったのを根に持ってるのかな?
うちの子なんかやらかしたかな?
ぐるぐるぐるぐる考える考える。
たとえば、同僚のMさんの書類の受け取り方がぞんざいだったとき。
わたしなんかミスしてたかな?
きのう勝手に早く帰ったのがまずかったかな?
わたしが部長に褒められたから気を悪くしたのかな?
〇〇社のプレゼンわたしが任されたことで怒ってるのかな?
この前Kさんと二人で飲みに行ったのバレたのかな?
ぐるぐるぐるぐる考える考える。
いくら頭で考えたって解決しっこないのに、考えれば考えるほど妄想が広がって止められなくなる。
そして、話はどんどん飛躍して、「このままだと周りの人全員から総スカンを喰らって居場所がなくなっちゃうんじゃないか」とかまで広がっていく。
背筋がひやーっとするような感覚と、のんきだったさっきまでの自分を呪うような気の重さ。
「嫌われたかもスイッチ」が押された瞬間、世界は一気に暗転します。
気のせいだと思おうとすることの無意味
ちょっとのことで「嫌われたかもスイッチ」が押されたとき、多くの嫌われたくない症候群の人はこんな風に思考が動くんじゃないでしょうか?
Tさんに嫌われたかも。
わたし何かしたかな?
あ、もしかしてきのう書類渡すのが遅れたから怒ってるのかも。
いやでもあのときちゃんと遅れた理由も説明したし、怒られる筋合いなんてないよね。
だいたい、Tさんっていつもなんか気分屋だし、たまたまなんか虫の居所が悪かっただけだよね。
でも、いくらなんでもあの態度はないよね。社会人として普通あり得ないでしょ!?
わたしも悪かったかもしれないけど、あんな態度じゃ通用しないよね。
なんで課長はちゃんとTさんに注意しないんだろう。
あーあ、Tさんのことで悩むのなんて時間のムダムダ。
気にしてても仕方ない。
考えるのよそう!仕事!仕事!
(数分後)
Tさんに嫌われたかも。
わたし何かしたかな?
・・・・・
・・・・・
エンドレスルーーーーーーープ!ww
気が付けばずっとTさんのことで頭が占拠されていて、心ここにあらず。
上の空になってたりします。
・気にしないようにしよう
・考えてもムダ
・別のことして忘れよう
こじらせ繊細さんにとって、こういう風に自分の気持ちをごまかそうとするの、ぜんぶ意味ないです。
気づいたらまた同じところに戻ってぐるぐるぐるぐるループするだけです。
「嫌われたかもスイッチ」がオンになったことに気づいたら、いったん思考を止めて、しっかり自分の感情を見つめてしまった方が早く楽になることができます。
このとき、あなたが感じていたのは、いったいどんなことでしょう?
相手の機嫌を確認しに行くことの逆効果
「嫌われたかもスイッチ」が押されたとき、もう1個やりがちなのが、本当に嫌われたのか確かめようとする行為。
嫌われていないことを確認して安心したいので、いろんな手を使って相手に接触を試みます。
たとえば、用もないのにわざわざ話しかけてみたり、何か小さなプレゼントを渡して様子をうかがうなど、直接コンタクトを取ろうとするパターンもあるし、
誰かに「Nさんわたしのことなんか言ってた?」と聞いたりして、他人を介して探りを入れるパターンもあります。
嫌われたくない症候群の人は、とにかく人から嫌われるのが怖いので、「嫌われてない」と確信して安心感を得るために、不自然なまでに相手の機嫌を伺ってしまいます。
でも、相手からしたらすでにイラっとしている人から作り笑顔や謎の贈り物で絡まれたりしたら余計に腹が立つし、人づてで探りをいられられてると知ったらさらにその人のことを避けたくなるものです。
こうして、嫌われたくない症候群の人は、「嫌われていない証拠」欲しさに墓穴を掘ってしまうのです。
わたしのブログでたびたび登場する集合的無意識の図。
人間の意識は、こうして水面下で繋がっているんです。
自分では上手に振舞えているつもりでも、その演技はちゃんと相手にバレています。
嫌われるのが怖くて相手に不自然に接触すればするほど、相手はあなたを警戒するようになります。
それにわざわざ確認しに行って本当に嫌われてることがわかったら、余計落ち込むだけだからやめといた方がいいです。
なぜ、そんなにも嫌われるのが怖いのか
わたしも、嫌われたくない症候群だったときは不思議だったんです。
なんでこんなにも嫌われるのが怖いんだろう。なんでこんなにビクビクしちゃうんだろうと。
そんなこといちいち気にせず堂々としている人がうらやましくて、どうしたらあんな風になれるんだろうと思ってました。
まず、自覚していただきたいのは、あなたの嫌われたくない症候群の歴史は長いってことです。
いったいいつから、あなたは「嫌われたくない」って思っていますか?
今目の前の嫌われたくない人がはじめてではありませんよね?
すぐには思い出せないかもしれませんが、じっくり振り返っていただくと、あなたはかなり小さい頃から嫌われたくない症候群を患っていたんじゃないかと思います。
多少の強弱はあれど、あなたはずっとずっと人に怯えて嫌われないように生きてきたんじゃないでしょうか?
衝撃的なお話ですが、「嫌われたくない」の起源のほとんどは、あなたのご両親(特にお母さん)だったりします。
ほんの一例ですが、例えば、
- きょうだい間で自分だけ雑に扱われている感じがしていた
- お母さんが仕事や宗教活動に夢中であんまりかまってもらえなかった
- お母さんが自分のことに精いっぱいで子育てしている余裕がなかった
- お母さんが世間体ばかりを気にして子どもの気持ちに無関心だった
- お母さんが怒りっぽくてしょっちゅうイライラしていた
- お母さんが気分屋で言ってることがコロコロ変わっていた
- お父さんとお母さんの仲が悪くて、家の中がギスギスしていた
こんな風に不安定な家庭環境で育つ子どもは、ちいさいころから親の顔色を見て行動するのが常態化してしまうので、大人になってもそれがやめられないのです。
世界が狭くて非力な幼い子どもにとって、両親に嫌われることは「死」を意味するような危機感です。
無事に生きて行けるように「無邪気に子どもらしく振舞う」ことより「親の顔色を見る」ことを選びました。
そうして出来上がったのが、「嫌われたくない症候群」で、大人になった今もほとんど無意識に人の顔色をうかがってしまい、機嫌を取ることがやめられないのです。
嫌われたくない症候群克服への道のり
というわけで、あなたの嫌われたくない歴史はあなたの人生の長さとほとんど変わらないくらい長くて、ずっとずっと習慣的に人の顔色を見て生きてきてしまったため、それをそんなに簡単にやめることは不可能だってこと、ご理解いただけましたでしょうか?
気にしないようにするなんてできっこないんです。
だから、先ほどもお伝えしたとおり、
- 無理やり自分の感情をねじ伏せないこと。
そして、
- 下手にご機嫌うかがいに行かないこと。
とにかくこのふたつを実践してください。
「嫌われたかもスイッチ」がオンになった瞬間にあなたが感じているのは、怒りではなく悲しみでもなく、「恐怖」です。
「お母さんに嫌われたら生きていけない」と思っていたあの頃の感情の再体験なんです。
だから、
「わたしはこの人に嫌われるのが死ぬほど死ぬほど怖いんだ!」
「怖くて怖くて仕方ないんだ!」
としっかり感じ切ることが大切です。
まとめ
今日のまとめです。
- 「嫌われたくない症候群」の「嫌われたかもスイッチ」は、他人のささいな言動でいとも簡単にオンになる。そして世界は暗転する。
- 「嫌われたくない症候群」の人にとって、気にしないように心がけることは無意味。思考のループにはまるだけ。
- 嫌われていないことを確認するために相手の機嫌を伺いに行くのは逆効果。事態をややこしくし、かえって相手を遠ざけることになる。
- わたしたちはみな集合的無意識で繋がっていることを自覚しよう。演技をしても相手の無意識ではちゃんとお見通し。
- 嫌われるのが怖いのは、幼少期の不安定な家庭環境に原因があることがほとんど。幼い子どもにとって親から嫌われることは「死」を意味するような危機。
- 知らず知らずのうちに人の顔色をうかがう術を身に付け、それが現在も続いているのが「嫌われたくない症候群」
- 「嫌われたくない症候群」を克服するためには、
①無理やり自分の感情(恐怖感)をねじ伏せずにしっかり感じること。
②相手のご機嫌うかがいにいかないこと。
とにかくこのふたつを実践しよう。
- 「わたしはこの人に嫌われるのが死ぬほど死ぬほど怖いんだ!」怖くて怖くて仕方ないんだ!」としっかり感じ切ることが大切。
というわけで、今回は対象になる人とならない人がいるお話でしたが、わたしがこれに長年苦戦していたので、少しでもみなさんのお力になれたらいいなーと思って記事を書いてみました。参考になりましたでしょうか?
「嫌われたくない症候群」はちょっとやそっとで克服できるもんじゃないので、がっつり向き合ってみることをおすすめします。
ちゃんと向き合っていけば、
別に全員から好かれなくてもいいじゃない。
人間だもの。合う合わないがあってたり前。
心からそう言える日がくるハズです^^
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