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【トラウマ返し】反抗期?いいえ、それは謀反(むほん)ですよ。

    
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【トラウマ返し】反抗期?いいえ、それは謀反(むほん)ですよ。

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【今日のお話】
生まれてから3歳くらいまでの愛着形成がうまくいかず、幼児期・学童期にもそのことを周囲が気づかないままやり過ごして思春期を迎えると、子どもはここぞというところで「トラウマ返し」にやってきます。
それは、子どもにとってはここからやり直すための命がけの戦いです。

前回の記事では、愛情欠乏症に陥った子どもが幼児期・学童期で見せる反応とその対処法について書きました↓

参考:【愛着障害】しつけは後回し!愛着形成ができなかった子どもの反応と対処法

「この幼児期・学童期に子どもがSOSを出してくれることに感謝しよう」と書いたのですが、それは今日の記事への伏線です。

では、幼児期・学童期にも愛着形成が十分にできず、思春期を迎えるとどうなるでしょう?

反抗期なめんな

いや、いきなり口が悪くてすみません。でも切実なお願いです。

子どもが思春期に入って、反抗的な態度をとりだしたら、ぜったいにムキになって応戦したり、適当にあしらったりしないでください。

わたしみたいな子になります。笑。

(理由はのちほど。)

それから、もし反抗期がないからといって、あまり愛情を注いだ記憶もないのに「わたしの子育てはうまくいった」「母娘ともだちみたい」とか恐ろしいこと言わないでください。

そう思っているのはたぶんあなただけです・・・

(理由はのちほど。)

この思春期に訪れる反抗期は、子どもが親から背負わされた愛情欠乏症を親子で解消するラストチャンスと言ってしまってもいいかもしれません。

これを逃すと、子どもは重い荷物を背負って身体だけ大人になり、生きづらさを抱えこむことになります。

それがわたしのお客さまだったりします。

もちろん、大人になってからでも立て直せるのですが、それにはなかなかの根性が要ります。(ね、受講生のみなさん?)

だから、できればこの最終チャンスを逃さないでいただきたいのです。

いや、カウンセラー業としては、大人になってから来ていただいた方がありがたいのですがw

反抗期の役割

そもそも反抗期ってなんのためにあるのでしょう?

ご存知のとおり、反抗期には「第一次反抗期」と、「第二次反抗期」があります。

第一次反抗期

第一次反抗期は、いわゆるイヤイヤ期というやつですね。

「魔の二才児」とも言われる、なんでも「自分でやりたい!」の時期です。

この反抗期は、今までお母さんとニコイチだった自分が、「お母さんとはちがうひとりの人間だ」と自覚し、自我が芽生えることで起こるものです。

めっちゃ大変で涙が出そうになりますが(いや、実際泣いた!w)、「この人にならわがままを言っても大丈夫」と思える特定の大人に対しての反応であれば、それは正常な成長のあかしです。

ですので、イヤイヤ期が来たら、「イヤイヤ」を「お母さんのことを信頼してるんだよ!」に変換して、できるだけおおらかに構えていてくださいね^^

この第一次反抗期にしっかりイヤイヤしておくことが、のちの第二次反抗期を軽減するとも言われていますので、めげずにがんばりましょう!(いや、めげそうになるよね。)

第二次反抗期

そして、第二次反抗期は、青年期前期(中学生くらい)の思春期に親に反抗的な態度を取ることです。

一般的に「反抗期」と言ったら、こちらの第二次反抗期を指しますね。

第二次反抗期について、Wikipediaには以下のとおり書かれています。

個人差はあるが、小学校高学年〜中学生の思春期の時期に起こるとされている。文部科学省では精神的な自立の手がかりを得るとされる中学2年生の頃と定義している。
思春期では急激な体の成長や変化に心の成長が付いていくのが難しいとされ、先輩後輩といった上下関係など学校での生活環境の変化などからも反逆心が芽生え、不安やストレス、不満、矛盾、自己主張などといったやり場のない思いから反抗期が生じる

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

第二次反抗期がくる主な理由は、

心身のアンバランスに戸惑いや違和感を覚えること。

・早く大人になりたい気持ちとまだ子どもでいたい気持ちの狭間で揺れ動くこと。

縦の人間関係(先輩との上下関係)に直面すること。

このようなストレスにされされることにより、いら立ちを覚え、それを一番信頼している親にぶつけてくるのが第二次反抗期です。

第二次反抗期もまた、自分のアイデンティティ(自分は何者なのか)を確立するために不可欠なものであり、反抗期がまったくないということはすなわち、自分と親をニコイチで認識したまま、自立できないということにもなり得ます。

よく、「反抗期が無いのは危険」と言われる所以はここにあります。

愛情不足の子の反抗期

お伝えしたとおり、反抗期は正常な発育の課程で誰にでも起こるものです。

・言葉遣いが荒くなる。

・あいさつをしない。

・母親に暴言を吐く(うっせ、ババアなどw)

・モノにあたる。(ドアバン!テーブルドン!)

・食事の後すぐに自室に引きこもる。

この程度のことは、誰にでもあることなので衣食住をはじめとする日常生活をいつも通り続けているようなら、あまり心配はいらないでしょう。

干渉しすぎず、余計なことは言わず、だからといってこちらから無視するようなことはせず、話かけてくれたら手を止めて応え、適度な距離感で見守っていけばやがて落ち着いてきます。

ところがそうは簡単にいかない子たちもいます。

それが愛情不足のまま思春期を迎えた子どもたちです。

愛情不足の子は反抗期に入るとあの手この手を使って、親に反抗してきます。

それを「トラウマ返し」と言います。

「トラウマ返し」というと、仕返しをしにくるようなニュアンスに聞こえるかもしれませんが、やられたらやり返すというより、幼い子ころに親からもらった心の傷(トラウマ)を返上しに来るということです。

そのトラウマとは、虐待やネグレクトといった大きなことに限らず、抱っこしてほしいときにしてもらえなかった、お母さんにニコニコしてくれなかった、大きな声で叱らないで欲しかった、妹とばっかり手を繋がらないで欲しかったなどなどの、小さな小さな満たされない感情が積もり積もったものなのです。

トラウマを返上して、もらっていない愛情を獲得する。それがトラブル返しの目的です。

謀反?下剋上?一揆?

とにもかくにも、これは子どもにとって命を懸けた戦です。

本気と書いてマジなんです卍

トラウマ返しの2大パターン

子どものトラウマ返しは主に以下の2大パターンで起こります。

モノや態度で要求する子

母親を自分のまるで家来のように扱うパターンです。

金銭や高価なモノの要求したり、あれやってこれやってと命令口調で指示したり、母親の都合無視で送迎や買い物をするよう言われたり・・・(ヽ”ω`)

多くの親は「子どもがとんでもない子になっちゃった!」と慌てふためくのですが(わたしも実際直面したら慌てる!)、これは、それまで愛情不足を感じていたけれどずっと我慢していて、反抗期に一気に噴出していると考えられます。(トラウマ返上)

小さいときにもっと手や目をかけて欲しかった。けど満足にしてもらえなかった。

お母さんは本当にわたし(俺)のことを本当に愛しているの?

というお試し行動とも言えます。

ここで、目の前のカラダが大きくなって、うっすらヒゲズラの息子や、グラマラスになった娘に向かって、「そんなもん自分でできるでしょ!?」とキレるのはご法度です。

それを言ってきているのは、あなたが十分に愛情を注ぎそびれたあかちゃんです。

たとえ一生懸命子育てしてきたつもりでも、それが子どもの欲しかったものとはアンマッチだったということです。

もちろんすべての要求にエンドレスで応えることはムリだとしても、できるだけ応じてあげてほしいのです。

「そんなことをして甘やかしたらエスカレートしてしまうのでは?」と心配される方もいるかと思いますが、ここでトラウマ返しに失敗すると、その後も問題行動が続いたり、引きこもりになったりします。

くれぐれも「そんな子に育てた覚えはない!」とか、「生意気なこと言うな!」なんて返り討ちにしないでください。

親の愛情がホンモノだと感じられるとやがて落ち着いてきます。

そのタイミングでなら、「それはちょっと難しいかも・・・」という親の話にも耳を傾けてくれるようになります。

中途半端に出し惜しみしていると、子どもはそれを敏感に感じ取って、ますます長引きます。

とはいえ、暴力的なことからはしっかりとご自分の身を守ってくださいね。そして、エンドレスなお金の要求などに際限なく応えてカードを渡したりとかしないでくださいね;;

どんなに口汚くても、「子どもが欲しいのは、お金じゃなくて愛情なんだ」ということを深く理解して、できる限りで気持ちに応えてあげるというスタンスです。

謝罪を要求する子

モノや態度で要求する子より一枚上手なのが、口撃してくる子。

特に女子(しかも中間子)に多いのですが、あれやこれやとお母さんの子育てについてダメだしをしてきます。

「あのとき、ああしてほしかった。」

「なんでももっと〇〇してくれなかったの?」

「あのとき〇〇だったから、わたし傷ついたんだけど。」

こ、怖い・・・・

あどけなかったあの子はどこへやら。

心当たりのあることから、すっかり忘れてしまっているようなことまで、子どもはちゃんと覚えていて、反抗期に入るとここぞとばかりにクレームを受けます。(トラウマ返上)

このときに絶対やってはいけないこと

・否定する・・・「そんなことしてないわよ」

・被害者ぶる・・・「そんなに責められたらお母さん悲しい・・・;;」

・言い返す・・・「あんただってまともに学校行ってないじゃない!」

・言い訳する・・・「お母さんだって忙しかったのよ」

・はぐらかす・・・「え?そうだったかしらねー?さ、ごはんにしましょ。」

・ちゃかす・・・「おぉ、こわっ。そんなに怒んないでよぉ~♡」

ひ、ひいい!蜂!と覚えてください。(何のゴロだよw)

どんな事情があっても、子どもには関係のないことです。

ぜったいぜったいやっちゃダメです。これは鉄則です。

ここでトラウマ返しに失敗すると、わたしみたいな子になります。めっちゃこじらせる。

(少し前までのわたしを知ってる人なら全力でやめると思います。そのくらいひどいからw)

子どもの主張に誠実に耳を傾けて、思い通りの愛情を注いであげられなかったことを全力で心の底からお詫びしてください。

上っ面だけだと見抜かれます。自分がいい親だったかどうかの主観はさておき、子どもには不十分だったから怒ってるんです。

まずは、「ごめん。お母さんが悪かった。」としっかり謝ること。ここが第一段階。話し合いはそこからです。

と、トラウマ返しの二大パターンをご紹介しました。

もちろん、お子さんの性質はひとりひとりちがいますので、これはあくまで代表的なパターンとして捉えてください。

だけど、どんなパターンでも「トラウマ返し」を受けるのは親の役割です。

決して受け取り拒否をせず、トラウマ返しをしてくれることに感謝して、真摯な気持ちで受けとりましょう。

もし、お子さんへの接し方について悩んだら、ひとりで抱え込まずに学校や専門家の方などにご相談されるといいと思います。

あ、くれぐれも、あなたをこじらせさせたお母さんには相談しませんように!

反抗しない子

「まともに愛情注げなかったけれど、この子はおとなしいから大丈夫そう。」

「反抗期もないし手がかからなくてらくだわー。」

なーんて思っていたら要注意!

あなたは、トラウマ返しをしかける価値のない親だと思われているのかもしれませんよ;;

「どうせ言ってもムダだろう」

「お母さんには受け取るキャパはないだろう」

と、諦められちゃってる可能性があります。

満足な愛情を受け取れておらず、トラウマ返しもないとすると、子どもは親にトラウマを返しそびれて、そのまま抱えて大人になってしまいます。

  • お子さんは、お家の中で気を消すように静かに過ごされていませんか?
  • 無理を言わず、わがままを言わず、無理をしていませんか?
  • 期待に応えるように勉強やスポーツをがんばりすぎていませんか?
  • ときおり、まだ子どものような屈託のない笑顔を見せてくれていますか?
  • お子さんに自分の愚痴聞き役をさせてはいませんか?

兄弟姉妹がいるご家庭はどうしても目立つ方や手のかかる方に気を取られてしまいがちですが、「大丈夫そう」と思えるお子さんにほど、気を配ってください。

干渉するという意味ではなく、気を配る、目を配るです。

お子さんの心の声に耳を傾けてください。

そして、お子さんが求めてきたら、どうか後回しにしないでたくさんお話を聞いてあげてください。

そこからトラウマ返しが始まるかもしれません。

トラウマを返しそびれた子の結末

トラウマを返しを試みたけど、
親に返り討ちに合ってしまった子
親に逃げられてしまった子
親に鼻で笑われてしまった子

そして、親に返すことも諦めて自分で抱え込んでしまった子。

そのまま大人になるといったいどうなるのでしょう?

そんな子たちは、

・完璧主義の白黒思考
・人の目が怖い
・「NO」が言えない
・恋愛依存症になりやすい
・自分のやりたいことがわからない
・仕事が長続きしない
・人付き合いが苦手
・誰にも本音をさらけ出せない
・承認欲求の塊
・自分が嫌い

こんな大人になります。

えっと・・・それって誰?

はい。そこのあなたかもしれません(;´∀`)

このように自己肯定感が低くて自分軸のない大人をアダルトチルドレンと言います。

クライアントさんは、目の前の生きづらさ(夫婦間のトラブル・職場のトラブル・ママ友とのトラブルなど)を訴えてわたしのところにいらっしゃいますが、それを紐解いていくとほぼほぼ間違いなく、幼少期に負った心の傷(トラウマ)にたどり着きます。

そして、その心の傷を親に返しそびれて、今まで抱えているから、生きづらいままだったと気づきます。

こんなにつらい思い、子どもにはさせたくないですよね?
世代間連鎖断ち切りたいですよね?

だからこそ、あんまりうまく子育てできなかったなという自覚があるなら、トラウマはきちんと返してもらった方がいいのです。

もし、子どもがトラウマを返しにきたら、それはラッキーなこと。

感謝して受け取りましょう。

そして話を聞くときは、さっきの鉄則を思い出して、真摯に向き合ってください。

反抗されている最中はあまり余裕がないかもしれませんが、でもここが踏ん張りどころですので、逃げずに向き合いましょう。

大丈夫。まだ間に合います^^

まとめ

今回は、愛情不足の子の反抗期に見せる反応とその対処方法について書いてみました。

  • 反抗期には、第一次反抗期(2歳前後のイヤイヤ期)と第二次反抗期(思春期の反抗期)があり、どちらも自我形成のために不可欠な成長過程。
  • 反抗期は誰にでも起こり得るものだが、思春期の反抗期が激しい場合、それは「トラウマ返し」の意味合いを持つ。
  • 「トラウマ返し」とは、生まれてから今までに親から負った心の傷(トラウマ)を返上して、もらっていない愛情を獲得するための命がけのプロセス
  • 「トラウマ返し」は、「モノや態度で要求する子」や「謝罪を要求する子」などのパターンがある。
  • 反抗しない子には、さらに要注意。「どうせ言ってもムダだろう」と諦められている可能性大。おとなしいからといって安心しないで、子どもの心の声に耳を傾ける。
  • 「トラウマ返し」に応えることは親の役割。決して受取り拒否をせず、返しにきてくれたことに感謝して、真摯に受け取ること。
  • どんな理由があっても、子どもの主張に誠実に耳を傾けて、思い通りの愛情を注いであげられなかったことを全力で心の底から謝ること。(被害者ぶらない!)
  • トラウマを返しそびれた子は、大人になっても自己肯定感を持てず、生きづらさを抱え込むことになる。そのような大人をアダルトチルドレンという。
  • 「トラウマ返し」は子どもが親から背負わされた愛情欠乏症を親子で解消するラストチャンス。逃げずに向き合おう!

前回もお伝えしましたが、子どもの自己肯定感を育むためには、まず親の自己肯定感を育むことです。

お子さんがトラウマ返しをしてきたときにしっかりキャッチできるよう、早めに自分の内側を整えておきましょう。

こじらせ繊細さんのための生きづらさ脱出マニュアル」(無料)に自己肯定感の育み方のヒントを書きましたので、ぜひ読んでみてくださいね。

世代間連鎖を断ち切るためのお手伝い。もしよかったらわたしにさせてください。

お待ちしております!

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