おひとよしすぎる自分を何とかしたいんです!
頼まれると断れなかったり、自分を後回しにして他人を優先してしまったり。
みなさんは、ご自分のことを「おひとよしだなぁ」って思いますか?
または、周りの人から「あなたってホントおひとよしね」なんて言われたりしますか?
日本語っていらぬところに「お」がついてるときってちょっと皮肉が入ってたりしますよね( *´艸`)
・おひとよし
・おちょうしもの
・おあいにくさま
・お高くとまる
・お手上げ
みたいな感じで。
たしかに、「あなたっていいひとね」は褒め言葉だけど、「あなたっておひとよしね」は褒め言葉に聞こえないですものね・・・
おひとよしの本当の意味
おひとよしの意味をググってみました。
気立てのよい人。人を疑うことをせず、信じやすく騙されやすい人。
Weblio辞書 – おひとよし
だそうです。
本来の意味は、「騙されやすい人」だそうですよ。
これ聞いてどう思います?
あの、、、言いづらいんですが、わたし、知ってるんです。
思考の深いこじらせ繊細さんが「騙されやすい」わけはないってこと。
むしろあまり人を信用して無くって疑い深いってこと( *´艸`)
なんてったってわたしがそんな人でしたから。
きっとこれ読んでくださってる自称おひとよしなあなたも、純粋に人のこと信じ切ってるってわけではないですよね??
ってことはですよ。
こじらせ繊細さんのおひとよしは「おひとよし風」であって、本当のおひとよしではないってことなんだと思います。
もっと言うと、本当はおひとよしではないのに、わけあっておひとよしを演じているということです。(言い方!w)
おひとよしを演じる理由
ものごとを深く考え、本質を見抜くのが得意な繊細さんが、わざわざおひとよしを演じる理由はただひとつ!!
それは、「おひとよし(気立てのよい人。人を疑うことをせず、信じやすく騙されやすい人。)に見られたいから」です。
それってつまり、「人から嫌われたくないから」です。
「お人よし風」でいることで、
「わたしは気立てのよい人間です。人を疑うことをせず、信じやすく騙されやすい人です。」
という、本来のおひとよしさん、つまり、人畜無害な人間であることを周りにアピールして嫌われないようにしているんですね。
よく考えたら、おひとよしに見られたくておひとよしを演じているのに、おひとよしな自分に悩んでるってむっちゃ矛盾してると思いませんか??w
だったら、おひとよしやめればいいじゃん!って思いますよね。でもそう簡単にはやめられないのです。
おひとよしのやめ方
なぜ、お人好しな自分に悩んでいるのに、おひとよし(風)がなかなかやめられないのでしょう?
ここまでの話を読んで、
「いや、おひとよしぶってるとかじゃなくて、本当に断れないんです!!」
とおっしゃる方も多いんじゃないでしょうか?
でも、
「演技をやめたいのにやめられない。」
それがこじらせ繊細さんがこじらせさんたる理由なんですよ。
では、そんな人たちがおひとよしをやめるにはいったいどうしたらよいのでしょう?
STEP 1. 演じていることを自覚する
おひとよしをやめる第一歩は、自分が「おひとよしを演じている」ということに気づくところから始まります。
講座の受講生さんにはいつもやかましいくらいに言ってますが、「何ごとも気づけないと変われない」んです。
これは、他の誰かに「演じてるよ」と言われて渋々首を縦に振るのではなく、自分自身で「ヤバ!本当にそうだわ!!!」と納得しないことには始まらないんすよね。
じゃあどうやって、演技かどうか見分けるのか。
それはわりと簡単です。
おひとよしをした後に、相手がノーリアクションでも心がザワつかないかどうかを見るのです。
- 断れずに引き受けたのに感謝もされない。
- 先を譲ってあげたのに、ひとこともお礼がない。
- わたしばっかりいつも損してる気がする。
そんなことでなんだか心がモヤッとするなら、あなたのおひとよしは演技です。ドキッ。
元来のおひとよしさんなら、人を心から信じ切って疑ったりしないので、感謝なんかされなくてもモヤッとしないんです。
ここ、ご自分の胸に手を置いて、よーく観察してくださいね。
STEP 2. おひとよしをやめるとどうなるかを考える
演技だと思ったら、すんなりやめられる人も中にはいます。
「あ、そっか。見返りを望むくらいならおひとよしなんてしなければいいんだ。」と。
それでスッキリ片付くのなら、ぜひそうしていただきたいのですが、おそらく大半の人は、それでもおひとよしがやめられないと思います。
そんな人は、
「演技だとわかっているのにどうしてやめられないのか。」
「おひとよしをやめるとどうなりそうと考えているのか。」
さらに、そこをじっくり考えてみてください。
STEP 3. 自分の中にある恐れに気づく
別に、おひとよしなんかしなくても、人に好かれる人は好かれるし、嫌われる人は嫌われるんです。
それに、おひとよししたからといって、たいして人に好かれるわけではないですよね。
そんなことわかっているのに、どうして、やめられないんでしょうか?
じっくり考えてみるとお気づきいただけるかと思いますが、おひとよし風がやめられないのは、あなたの中に恐れがあるからです。
それは、どんな恐れでしょう?
はい。そうです。さっき出てきた「他人から嫌われることへの恐れ」ですね。
おひとよし風の人の一番の恐怖は、
頼まれごとを断ったり、自分を優先にして、周りの人から嫌われることです。
この恐れを抱えている限り、おひとよしさんをやめるわけにはいかないんです。
つまりですよ。
「おひとよしがやめられない」というのは建前で、本当は「おひとよしをやめたくないからやめない」んです。
それがおひとよしさんの本音であり、恐れの正体です。
STEP 4. 恐れを抱えた理由を知る
ではなぜ、「他人から嫌われることへの恐れ」を抱えているのでしょう?
それは、昨日今日に始まったことではなくて、きっとずっと前から人に嫌われるのを恐れていたはずです。
前の会社でも?
中学校の頃にも?
生まれ育った家庭の中でも?
思い返せば、きっと、ずっとずっと「人に嫌われるのが怖い」と思って生きてきたのではないでしょうか?
そして、おひとよし(風)を演じるのが、人に嫌われなくて済む方法だと学習してきてしまったのではないでしょうか?
すぐにはピンとこないかもしれないですが、おひとよしを演じてしまう人は、何かしら幼い頃の思い残しを抱えているハズです。
幼い頃のあなたが、どれほど怖い思いをしていたか。
その気持ちに心を寄せるとき、少し癒しが進みます。
STEP 5. 恐れを素直に受け入れる
あとはもう、「自分が他人から嫌われることへの恐れからおひとよしを演じていて、それをやめるのが怖いんだ。だからずっとおひとよしがやめられないんだ。」という身も蓋もない事実を素直に受け入れ(ほんと見身も蓋もないw)、自分の恐れに寄りそうのみです。
そんなことを受け入れてなんになるの?と思うかもしれませんが、
- 恐れに気づかずおひとよしさんぶるのと、
- 自分の中の恐れを受け入れておひとよしさんを演じるのでは、
その後の受け止め方が、まったく違ったものになります。
たとえば、なにか人のためにして感謝されなかったときに、自分の恐れに気づいてないと、
「お礼も言わないなんて非常識な人!」と相手にイライラしたり、
「わたしがしてることなんてどうせ誰も気づいてくれないよね」とひとりですねたりすることになります。
こういうイライラやモヤモヤが人間関係をややこしくするんですよね。
だけど、自分の恐れからおひとよしを演じたと自覚できていれば、
「あぁ、そっか。わたしは嫌われるのが怖かったからおひとよし(風)なことしたんだな。だから、感謝してもらえないと、不安になるんだな。」と冷静に捉えることができるようになっていきます。(これができるようになるには結構大変!)
そうすると、おひとよし風は他人のためにではなく、自分のためにしているということが理解できるようになってきて、癒しが進むにつれだんだんとおひとよしが必要ないことだと気づけるようになるんですね。
まとめ
- おひとよしとは、気立てのよい人。人を疑うことをせず、信じやすく騙されやすい人。こじらせ繊細さんのおひとよしは「おひとよし風」であって、本当のおひとよしではない。
- おひとよしを演じる理由は、人から嫌われたくないから。
- おひとよしをやめるには適切なステップを踏むことが大切。
- まずは、おひとよしを演じている自分を自覚すること。
- 次に、自分の中「他人から嫌われることへの恐れ」があると気づくこと。
- その恐れを抱えてしまった、幼少期の自分に心を添わせること。
- そして、お節介をするたびに、自分の恐れに気づくこと。
今日は普段カウンセリングでお伝えするような、かなり深いお話をしました。
ちょっとややこしいですが、これは全こじらせおひとよしさんに共通することです。
今はまだピンときていなくても、やめたいのにやめられないのには必ず理由があります。
一緒に幼少期の思い残しを探してほしいという方は、ぜひカウンセリングへお越しください。
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お好みの方には、内なる声の聞き取り方についても積極的にお伝えしていますので、ぜひご相談にいらしてくださいね!
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