【HSS型HSP解説】セルフチェック診断付き ~好奇心旺盛な繊細さん~
このページでは、「HSS型HSP」について解説しています。
HSS型HSPとは?
HSS=High Sensation Seekingの略。
日本語訳は「新奇追求型HSP」(刺激追求型HSPともいう)。
- HSPと同じく、アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士が提唱した概念。
- ひといちばい敏感(HSP)でありながら、新しい・珍しいなどの強い刺激を求める(HSS)、好奇心旺盛な新奇追求型HSPのこと。
- HSPの亜種と言われ、HSPのうち約30%(つまり人口の6%)はHSS型HSPに該当するとみられています。
HSS型の人とは?
【前提】
HSS型HSPは、HSPでありながらHSS型の人を指し、HSS型の人はHSPだけに限らない。
(HSPでない人にもHSS型の人は存在する。↓「HSS型HSPの割合」参照。)
- HSS型(新奇追求型)の人は、そうでない人に比べて、ドーパミン関連遺伝子(D4DR)の反復回数が多い。
※ドーパミン=神経伝達物質のひとつ。アドレナリン、ノルアドレナリンの前駆体(生成される前の状態)。快楽を感じる元になる。快く感じる原因となる脳内報酬系の活性化において中心的な役割を果たしている。
※ドーパミン関連遺伝子=新奇性追求遺伝子=新しく珍しいものを追い求める遺伝子
- この遺伝子の反復回数が多ければ多いほど、ドーパミンへの感度が低くなるとされ、少しの刺激では満足できずに、より強い刺激を求める。
HSS型HSPの割合
人間は以下の4種類に分類できると言える。
分類 | 特性 | 一言で言うと | 人口比※ | |
1 | HSS型HSP | ひといちばい敏感であり、かつ刺激を求める人 | 慎重なチャレンジャー | 約6% |
2 | (非HSS型)HSP | ひといちばい敏感な人(強い刺激を求めない) | 頼れる参謀役 | 約14% |
3 | HSS型非HSP | 刺激を求める人(ひといちばい敏感ではない) | 大胆な冒険家 | 約24% |
4 | 非HSS型非HSP | ひといちばい敏感ではなく、強い刺激も求めない人 | バランス感覚の人 | 約56% |
※人口比の割合は上記の分類を単純計算したものです。割合については諸説ありますので参考程度としてください。
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HSS型HSPが生きづらさを感じる理由
「HSP解説」のページでも説明したとおり、人間の脳内には、「行動制御システム」(ブレーキ)と「行動活性システム」(アクセル)が装備されています。
HSPは「行動制御システム」(ブレーキ)が人に比べて活発なのが特徴ですが、HSS型HSPは、それに加えて「行動活性システム」(アクセル)も非常に活発です。
このことをとらえて、HSS型HSPは、ブレーキとアクセルの両踏みと比喩されることもあります。
猛スピードで走っているところに急ブレーキを踏むため、タイヤが摩耗しやすい(疲弊しやすい)だけでなく、事故を起こしやすく(トラブルが多く)なりがちです。
・自分で自分のことをコントロールしづらく疲れやすい、
・他人に自分のことを理解してもらいにくい
などの悩みを抱える方が多くいらっしゃいます。
HSS型HSPについての森の私見
以下は、HSS型HSPに関する森の私見です。
自分自身の経験や過去のカウンセリングの内容などを踏まえての見解ですが、医学的根拠などはありませんので、ご了承ください。
- HSS型HSPは、HSPの気質を持っているので本来は細やかな性格ですが、繊細さよりも好奇心旺盛な気質の方が世の中に受け入れられやすい(好感度が高い)ため、対外的には、HSPの要素は鳴りを潜め、HSSの要素である好奇心や冒険心を前面に押し出して生活している人が多いようです。(特に男性に多い。)
このような人たちは、人前で明るく元気に振る舞うことが多く、非HSPと混同されがちです。
・友達いっぱいいそう
・人見知りなんてしなさそう
・何を言っても傷つかなそう
・お酒めっちゃ飲めそう
などなど、
自分からしたら真逆と思われるようなことを人から平気で言われるため、誰にも理解されない」と密かに傷ついている人が多いのも現実です。
- ご自身でHSS型HSPだと自覚されていらっしゃる方の中にも、非HSS型HSPの方は多いように感じます。
生まれつきHSS型なのではなく、生育過程において周りの人に受け入れてもらいやすいよう、外向的・社交的に振る舞い続けた結果、それが板につき、一見すると好奇心旺盛に見える人たちです。
(明るく!楽しく!元気よく!が良しとされる時代に幼少期を過ごしたから。)
- 長年の積み重ねで自分でもそのように錯覚していますが、実際にカウンセリングでお話をしていくと、本心の部分では新奇チャレンジを好んでいないことに気づかれるケースもあります。
このような方は、比較的話すテンポがゆっくりで、打ち解けるまでの間、自分から積極的に発言することが少ないように感じます。
- HSS型HSC(子どもの場合)は、小さいうちは内弁慶になりがちで、外ではわりとおとなしく、家では傍若無人に振る舞うというケースが多いようです。
(家庭環境によっては、家で自由に振る舞えず、幼稚園や学校などでガキ大将になるケースもあります。)
そして成長するにつれ、学校生活などで対外的にHSSの面を出すことが求められるため、家では比較的静かに過ごすようになる子が多いようです。
いずれにしても、無意識のうちにそれぞれの要素を出す場面を学び、自分なりにHSPの部分とHSSの部分のバランスをとるよう工夫していきます。
- HSS型HSPの場合、自分の両極端な気質を持て余し、他人に理解されづらく、さまざま人間関係のトラブルを背負い込みやすいため、HSPよりもさらに人生に行き詰まりがちです。
そんな複雑な自分の取り扱い方法を知ることにより、危険をいち早く察知する能力(HSP)と新しい道を開拓する能力(HSS)という、ふたつの能力を兼ね備えたたぐいまれなる才能を生かし、活躍する道を模索していくことができるようになります。
※以上は、研究やカウンセリングの内容を踏まえた森個人の見解です。
HSS型HSPのセルフコントロール術
HSS型HSPの人は、
「ひといちばい敏感でありながら強い刺激を求める」という両極端な自分のことを自分自身でしっかりと理解をしておくことが何よりも大切です。
①HSS型(新奇追求)モードのときには、HSP(ひといちばい敏感)な自分を思いやる。
・頑張りすぎていないかな?
・無理しすぎていないかな?
・引き受け過ぎてはいないかな?
・あとで辛くならないかな?
といった具合に、
できるだけ頻回にHSPの自分を思い出し、無理をしていないか確認しましょう。
②HSP(ひといちばい敏感)モードのときは、HSS型で頑張った自分をねぎらい、無理をせず十分に休息を取る。
・今日は一日がんばったな。お風呂に入ってゆっくり眠ろう。
・夢中になってたから疲れたよね。好きなテレビでも見てのんびりしよう。
といった具合に、
全力で頑張るHSS型の自分をねぎらい、しっかり休息を取りましょう。
このように、静と動のバランスを大切にすることが、HSS型HSPが楽に生きるコツです。
本来HSS型HSPは、高い感受性を持ちながらも新しいことに果敢に取り組むことができる類まれなる才能の持ち主。
周りの人を思いやれる有能なリーダーにな可能性を秘めた人。
慎重かつ大胆
冷静かつ情熱的
緻密喝アイデアマン
こんな、自分を上手にコントロールすることで、生まれ持ったすばらしい才能を発揮することができるのです。
カウンセラー森もHSS型HSP
ちなみに。
わたし、森ようこもHSS型HSPであり、長年自分のややこしい性質に悩んで生きてきました。
アクセルとブレーキの両踏みで、非常に飽きっぽく、恋愛も仕事も長続きせず、常に不安定でした。
そして、場面によってコロコロ変わる自分がイヤで、いつも他の誰かになろうとしていました。
※森のプロフィールはコチラ
こんなわたしだからこそ、あなたの気質をしっかり理解し、経験を踏まえてアドバイスすることができると思います。
ぜひ一度お話しにきてください。
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