結局のところ【自分軸】が持てない本当の理由はこれなんです。
最強の他人軸は親軸。多くの人が自分軸と思っていることは、実は親軸だったりします。
今日は、自分軸と親軸について語ります。
先日、ひさしぶりに髪を切りました。
こんなに短くしたのは、息子を産んですぐのちゃんと洗髪する余裕がなかったときに「えいや!」と切った以来で、たぶん8年前くらいのこと。
ある日突然髪を切りたくなるのは、衝動性の高いHSS型HSPあるあるだったりもします。
参考記事:こじらせ繊細さんあるあるカルタ
今日は、「髪を切る」で思い出した自分軸について書いてみます。
最近わたしの話しばっかりでなんか恐縮ですが、きっと繊細な誰かに届くハズ。
わたしは母似
前に髪を切ったとき、親戚中から「お母さんそっくりね」と言われまくりました。
そういえば母はわたしが知る限りずっとずっとショートカットでした。楽だからという理由で。
そして、そう。わたしは顔立ちが母によく似ています。
だから、髪を切ると余計に母親に似るんですね。
だけど、ちょうどそのとき子育てを始めたばかりで、自分がアダルトチルドレンではないかと思い始めてて、「わたしのようなつらい思いはさたくない」と意地になっていたので、「似てるね」なんて言われる度になんかモヤモヤっとした気持ちになってました。
母が嫌いなわけでもないし、顔が似てるからって子育てまで似るわけではないんですけどね。
とにかく「一緒にしないでくれ」って思ってたんですよね。
サッパリした女の子
子どものころ、髪を伸ばしたがると両親が揃って反対しました。
短い方が可愛い。
短い方がサッパリしてていい。
と。
うちの両親は、わたしがいわゆる女らしくしていることを嫌がりました。
・スカートよりズボン
・文科系より体育会系
・家遊びより外遊び
・ピンクより水色
・メイクよりすっぴん
雑に言うとこんな感じです。
男らしくというわけではなく、あくまで「サッパリした」(←このワード死ぬほどインプットされた)女性。
ボーイッシュでサバサバした女性。
これが両親の理想でした。
女優さんで言ったら、、、そうね、ショートカット時代の水野美紀さんみたいな雰囲気?
(もちろん、水野美紀さんめっちゃステキだけど。)
それを首根っこ捕まれて無理やり強制されるようなことはなかったのですが、わたしが敏感体質(HSC)なもんで、両親の何気ない会話からも「こういうのが親好み」というのはビンビンに感じ取っていました。
それで、ズボンを履いて髪を短く切って、ソフトボールなんかやってた。
当時は、それが自分のしたいことだと思い込んでいたのだけれど、髪を伸ばしておしゃれしてアイドルとかにキャッキャしてる女子たちに、何とも言えない嫉妬みたいな気持ちを抱いていたりもしてました。
それは、自分もホントはそうしたいという気持ちをグッと抑え込んでいたからなんですね。(抑圧と投影の典型パターン)
もちろん当時のわたしはそんなこと知る由もなく、「あんな風にミーハーなのはみっともない」なんてカッコつけてたんだけど。
自分らしさってなに?
それから月日が流れて、その反動が顕著に出てた時期もあります。
髪を伸ばしてスカートを履いて合コンとかに行ってたw
意識的に両親に反抗していたわけではなかったけれど、両親が好まない自分になることで、アイデンティティを確立したような気になってたんだと思います。
それからあるときは、仕事ができる風に見られたいからとパンツスーツばかり着ていたり、急にaiko風ファッションになってみたり、リンネルとかに出てきそうな服装を目指してみたりw
いつも「自分らしい」を探して行ったり来たり定まらず、グラグラグラグラしていました。
そんでいつでも所在なくて、心細い気持ちでした。
反面教師は結局親軸
だけど今思えば、親に従っていたのも親軸だったし、親に反抗していたのもまた親軸だったんです。
そんで、「自分らしい」がなかなかわからなかったのも、自分軸が確立できていなくて、親の支配下から抜け出せていなかったからなんです。
これは多くの人が勘違いしていることだけれど、反面教師というのは、自分軸ではなく、バリっと親軸です。
- 親に禁止されていたことをする。
- 親のようにはならないように気を付ける。
こういう話をクライアントさんからよく聞きますし、かつてのわたしもそれを目指してました。
特に子育てでは、自分がされて嫌だったことは絶対にしないとばかりにムキになってました。
だけどこれね、一見すると自立しているように思えるかもしれないんですが、残念ながら、親の価値観に振り回されているだけの親軸なんです。
本当の自分軸というのは、親の言動や好みなんて関係なしに、シンプルに自分が好きなことを選ぶことです。
自分軸に親は一切介入しません。
それがたとえ親の好みであってもなくても、その影響を受けません。
つまり、
ショートカットでサバサバ女子を演じていた子どものころも、
ロングヘアで女子全開だったときも、
髪をバッサリ切って「お母さんに似てるね」って言われてモヤモヤしてたころも、
わたしはずっとずっと親軸だったんです;;
いつも頭の片隅に両親がいて、無意識のうちに迎合したり反抗したりを繰り返していただけなんです。
髪を切るときも服を買うときも彼氏を選ぶときも家具を選ぶときも。
いつもいつだって気づかないうちに「親の好みに合っているか」「親の言うなりになってないか」を考えてしまっていたんです。
そりゃいつまで経っても自分が何者かわからないに決まってますよね。
無意識レベルの親軸
親軸から抜け出すためには、意識レベルだけでなく、無意識レベル(潜在意識)でも親の影響を受けないことが大切です。
これがまぁ、めっちゃ難しい;
以前、わたしの講座を受けてくださった方からこんな話を聞きたことがあります。
「結婚して家を買って引っ越して、やっと母のコントロールから解放されたと思ったのに、あとで気づいたらリビングの窓に選んだカーテンが母の好きな色だったんです・・・」
こわっ、こわこわ!((((;゚Д゚))))
こわいでしょーーーー。
そのくらい親軸というのは無意識に、でも確実に、べっとりと染みついていて、自分の意志だけではなかなか抜け出せないものなんです。
まるで自分の一部であるかのように寄り添っているから、それが親のものであるのか自分のものであるのかちゃんと見分けるトレーニングをしないと、抜け出せないんです。
この方もしっかり自分の好みで選んだつもりだったのに、あとで考えてみたらお母さんの影がちらついていたことに気づいちゃったそうなんです。
あなたの今日のその選択、本当の本当にあなたの選択でしょうか?
ほんの一瞬、チラッと、あの人の顔、よぎってない?
自分軸を手に入れよう
心理に興味のある方なら、よく他人軸と自分軸という言葉を聞くかと思います。究極の他人軸。それが親軸です。
これほど引力のある他人軸は他にありません。
たとえ今は疎遠であっても、脳が柔らかい幼少期に刷り込まれた思い込みの威力は絶大です。
だから、他人の意見に振り回されず、自分軸で生きていこうと思ったら、まず真っ先に抜け出なければならないのは、親軸です。
むしろ親軸さえ抜け出せれば、自分軸になるのはたやすいことです。
親の支配下から抜け出し、自分の足で人生を歩くことで、自分らしく楽しく生きていけるようになるし、本当の才能を発揮することもできるようになるんです。
自分軸の確立方法については、E-bookでも少し触れたので良かったら読んでみてくださいね。
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まとめ
今日のまとめはこちら。
- 親に従うのも親に反抗するのも親軸。
- 「自分らしい」がわからないのは、親の支配下から抜け出せておらず、自分軸が確立できていないから。
- 「親に禁止されていたことをする。」「親のようにはならないように気を付ける。」こんな反面教師は、自分軸のようでいて、実は親軸そのもの。
- 本当の自分軸は、シンプルに自分の好きなものやことを選択できること。「親みたい」にでもなければ、「親とちがって」でもない。(親は一切介入しない。)
- 親軸は究極の他人軸。離れていても威力は絶大。一番引力がある。
- 無意識レベルの親軸から抜け出すのは、相当難しいこと。自分でも気づかないうちにコントロールされているのでトレーニングが必要。
長年かけてようやく本当に親軸から這い出した今、わたしは自由で、心の底から人生を楽しむことができるようになりました。
髪を切ろうが切るまいが、母に似ようが似まいが、わたしはわたし。
自分らしく生きるということは、
- 誰にもコントロールされていないこと。
- 自分の感覚を大切に生きること。
- 自分自身が自分の操縦席に座っていること。
せっかく自分に生まれたんだから、自分として生きていきたいですよね。
親軸から自分軸へのシフト、お手伝いさせていただきますので、ぜひお越しください。
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