【お悩み相談】気遣いが空回りしてお節介な人になってしまう。
相談してくださった人
たくあんさん(30代・女性)
**こちらは2019年10月4日アメブロ記事のリライトです **
本日はどのようなご相談でしょうか?
仕事のことでモヤモヤしています。
会社の後輩ちゃんの話なんですが、ちょっと頼りない感じの子で、今日の午前中までに終わらせないといけない仕事を忘れてランチに行っちゃったんですね。
私が気づいて代わりに処理したので事なきを得たんですが、
代わりにやっておいたことを伝えても、悪びれることもなく「あ、すみませーん。」って感じでした(-_-;)
いつもそんな感じの子です。
こっちは、なんか余計なお世話だったかなとか、お礼くらい言えよとかいろいろ思っちゃうし、そんなこといちいち気にする自分のことが小さく思えて凹みます。
そしてやらなければよかったと後悔したり、でも仕事は仕事だから他の人に迷惑を掛けるのも違うしなとか…
こんな風にぐるぐる考えてしまうのってHSPだからなんでしょうか?
たくあんさん、ありがとうございます。
そしてお仕事、お疲れ様です。
ありますよねぇ。。。
こちらがいろいろ気を遣ってしてあげたことに対して、たいして感謝もしないどころか「別にしてくれなくてもよかったのに。」くらいのリアクションをされちゃうこと><;
今日は、こんなこじらせ繊細さんの気遣いからの空回りについてお話してみたいと思います。
繊細さんの取り越し苦労
繊細さんは自分自身がめちゃ傷つきやすいので、その想定でアレコレ気をまわしてしまいがちですが、実は相手はそんなことぜーんぜん気にしてないってことよくありますよねー
気遣ったのムダだったとか、せっかく勇気を出して優しさ発揮したのにとか、なんかめっちゃ損した気分になりますよねー;;
さらには、「大きなお世話と思われちゃっただろうか」とか「余計なことしちゃった」とか、いらん後悔まで背負い込んでネガティブなスパイラルに入っちゃったりして。
なんで人助けしてこんな消耗してるんだろうってなる・・・
でも残念ながら、たいていの人は済んだ些細なことなんて忘れちゃいますから、後悔すら繊細さんの取り越し苦労だったりするんです;;
あはは。せっつなー
繊細さんの気遣いはToo much?
うーん。そうなんですよねー。
残念ながら、繊細さんの細やかな気遣いって、時に他の人からしたら必要以上だったりすることもあるみたいです><
ほんと細やかでよく気が利くのが繊細さんのいいとこなんですが、細かすぎて伝わらない。
10出しても相手に1くらいしか受け取ってもらえなくて、残った9どこいった?みたいになりやすい。
それに、繊細な自分がしてほしいことであっても、そうでない人がしてほしいことなのかどうかはちがうし、同じ繊細さん同士であっても、「これはありがたく受け取れるけど、これはToo muchです。」ということもありますしねー
ここの線引きってホント難しい💦
気遣いのチェックポイント
そこで。
人に何かをしてあげようと思ったときに考えてみていただきたいのは、
- 自己犠牲になってないか
- 自分軸で与えたいと思っているか
- 相手にとって過剰サービスじゃないか
この3点についてです。
自己犠牲になってないか
優しい繊細さんが最もやりがちなのは、自分の気持ちより他者を優先しちゃうことです。
自分を犠牲にして誰かに手を差し伸べた時って、それが報われないと心に不満が残りやすくて、ときに恨みにも繋がります。
「せっかく○○してあげたのに」
「わたしはこんなに尽くしているのに」
こんな思いがでるときは、たいてい自分の何かを犠牲にして相手を優先しているときです。
無理をせず、自分に余裕があるときにだけ、与えることを意識されると良いと思います。
自分軸で与えたいと思っているか
- 与えたところでお礼を言われないかもしれない。
- 誰からも評価されないかもしれない。
それでも与えたいと自分が思っているかということ。
他人にどう思われるかじゃなくて、自分軸でその人に手を差し伸べたいと思っているかどうかです。
それをしたことで得られるもの(評価や感謝)に対する期待があるのだとすれば、それは他人軸になっている証拠です。
相手にとって過剰サービスじゃないか
そして、自分がやろうとしていることが、相手にとって過剰サービスになってないかということ。
相手の気持ちについては憶測の域を出ませんが、それでもどう感じるかなーと慮ってみたい。
それらを踏まえたうえで助けるのであれば、あとのモヤモヤは最小限に抑えられることと思います。
で、この3点を踏まえて検討した結果、もし手を差し伸べることをやめたとしても、罪悪感を感じる必要はぜんぜんありません。
なぜなら、その人にはその人の学びがありますので、もし失敗しても、ちゃんと失敗から得るものがあるから大丈夫なんです。
本当に助けたいときは
でもですよ。
実のところ、もしもあなたが心から助けたいと思うなら、このようなことを四の五の考える間もなく手を差し伸べてるハズなんですよね。
たとえば緊急時のときとか、お節介とか気にせず迷わず助けちゃいますよね。
この場合、相手からの見返りとか感謝とか望んでない分、相手の反応によるダメージが少ないし、心からの善意が伝わりやすい分、望まなくても感謝されることが多いでしょうね。(←これはもちろん受け取る側にもよるけど)
つまり、立ち止まってどっちがお得?とか考えている余裕があるときには、たいていの場合してもしなくてもいいことだし、したからといって感謝されてもされなくてもいいことなんじゃないかと思います。
それであとにモヤモヤが残るようなら、実は、気をつかうことで「自分がどう思われたいか」などの得られる結果に固執している可能性大です。
そこらへん、自分の内面と向き合うヒントが隠れてますので、よーく見つめてみていただければと思います。
相手が子どもの時は要注意
そうそう。
特に子育ての場合には、繊細な親が「失敗」という子どもの学びの場を無意識に奪ってしまっていることが多々あるので気を付けたいです。
子どもにとって、のどが渇いたときに「のどが渇いたからお水ちょうだい」と言えるようになることも学びです。
学校に忘れ物をして、それに臨機応変に対応することも学びです。
気の利く繊細なお母さんって子どもにとってはめちゃ楽な存在なんですが、残念ながらいつまでも一緒に居られるわけじゃないですからね。
自分のことは自分でする。
できないことは助けを求める。
これは子どもがこれから生きていく上でとても大切なスキルなので、手を出したい気持ちをぐっとこらえて見守っていただけたらなーと思います^^
親が繊細さん、お子さんもHSCのパターンはなおのこと。
親は自分が傷ついた経験があるので、子どもが同じような目に遭わないようにと先回りしてしまいたくなりますよねー。
転ばないようにサポートするよりも、転んだ後に手を差し伸べることを意識してみていただければと思います。
今日の処方箋
というわけで、本日の処方箋はこちら。
【森からの処方箋】
・「自分がしてほしいこと≠他者がしてほしいこと」自分がしてほしいからといって、他の人も同じようにしてほしいとは限らないことを心得ておく。
・手出しをするときは、「自己犠牲になってないか」「自分軸で与えたいと思っているか」「相手にとって過剰サービスじゃないか」をチェックしてからにしよう。
・助けないことで相手が失敗したとしても罪悪感を感じる必要はない。ちゃんと失敗から得るものがあるから大丈夫。
・助けるか助けないべきか迷うとき、たいていは助けなくてもいいこと。本当に助けが必要な時には迷いなく手を差し伸べるハズ。
・特に対子どものときは要注意。子どもは失敗からさまざまなことを学ぶ。親が先回りして子どもの学びを奪わないように細心の注意を払おう。
・転ばないようにサポートするよりも、転んだ後に手を差し伸べることを意識しよう。
というわけで、このように理不尽な思いをするくらいなら、いっそ手を出さないでみるというのもアリかと思います。
たくあんさんの今回のご相談の場合、やらないことで会社にどれだけの被害が及ぶのか、また連帯責任を問われてしまうのか、そこらへんはわたしにはわからないので無責任に言っちゃいますが、どこかのタイミングで一度、手を出さないという選択をしてみることをおすすめします。
案外なんとかなっちゃって拍子抜け、なんてこともあるかもしれませんよー。
では、今日はここまで!
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