【お悩み相談】似非ポジティブさんの偽自己肯定感に惑わされるな!承認欲求と自己肯定感のお話。
相談してくださった人
たまえさん(20代・女性)
本日はどのようなご相談でしょうか?
パートナーの自己肯定感が高すぎてうざいと感じてしまいます。
俺ってすごい!俺ってがんばってる!アピールがすごすぎて、正直めんどくさいんです。
たしかに彼は仕事もがんばっているし、親孝行だし、私にもマメに連絡をしてくれる優しい人ではあります。
私には「もっと早起きすれば?」「もっと運動すれば?」などと言いますが、それもめんどくさいと感じてしまいます。
私の自己肯定感が低いでこういうのばかり聞いていると余計に落ち込んでしまいます。
HSPが自己肯定感の高い人とうまくやっていくにはどうしたらいいですか?
たまえさん、ありがとうございます!
俺ってすごい!
俺ってがんばってる!
の彼。
一方で、
わたしってダメだ、、、
わたしなんてどうせ、、、
の自分。
二人の自己肯定感は、一見すると両極。
天と地ほどの差がありそうに思うかもしれませんが、本当のところはどうなんでしょう?
似非ポジティブさんの偽自己肯定感
たまえさんの彼に限らず、「俺ってすごい!」「俺ってがんばっている!」をやたらアピールしてくる人っていますね;
直接アピールしてこなくても、SNSとかで「今日は〇〇をやりきった!」「明日は〇〇にチャレンジ!」など、めっちゃ前向きでエネルギッシュな人っていますよねー
もちろん、がんばることは悪くないのですが、自分をアピールすることによって、周りの人にすごいと思われたいとか、「いいね!」をもらいたいというのが目的だとしたら、、、?
このような方たちは、一見すると自己肯定感がむちゃ高いリア充な人と思われがちなんですが、実は中身は往々にして自分に自信がない似非ポジティブさんだったりします。
本当の自己肯定感とは?
じゃあ、本当の自己肯定感が高い人って、どんな人でしょう?
自己肯定感(じここうていかん)とは、自らの在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
私の言葉で平たく言うと、
「ダメなところがない完璧な自分を愛することではなく、ダメなところがある自分もまるごと受け入れ認め愛している感覚。」
を持っている人です。
たまえさんの彼は、できる自分やがんばっている自分にはOKを出せていますが、果たしてできない自分やダメダメな自分にもOKを出せているでしょうか?
欠点や短所を指摘しても、過度に落ち込んだりムキになることなく「あぁ、そういうところもあるかもね。」と素直に認められるでしょうか?
人には誰でも長所と短所があります。できることとできないことがあります。完璧な人間なんてこの世に一人もいません。
あれもできるこれもできると人に自慢するだけではなく、自分の失敗や欠点、不得意なことをありのまま認められる力のある人こそが、自己肯定感の高い人なのです。
自分のダメなところもまるごとひっくるめて、「そんな自分もいいじゃない。」そう思えてこそ、自分を愛していると言えるのです。
そう考えると、もしかしたらたまえさんの彼とたまえさんの自己肯定感の高さは、どんぐりの背比べなのかもしれませんよ。
承認欲求と自己肯定感
わが身を振り返っても、お客さまと日々お話をしていても、承認欲求と自己肯定感は見事なまでに反比例しているなぁと思います。
承認欲求が強い人ほど、自己肯定感は低く、
自己肯定感が高い人ほど、承認欲求は弱いです。
ここからわかることはひとつ。
自分で自分の価値を認めている人は、他者からの承認を必要としないのです。
逆に言えば、
他者からの承認を必要とする人ほど、自分で自分の価値を認めていないのです。
「俺ってすごい!」「俺ってがんばっている!」アピールをする人は、自分で自分にOKを出せていないからこそ、誰かからの「いいね!」が必要というわけなのです。
誰かからの「いいね!」が集まってやっと、俺まちがってない!俺ってすごい!と安心できるんです。
自分で自分にOKを出せていたら、他の人から「いいね!」って言われなくても大丈夫でいられるんですよ。
もちろん、言われたらうれしいですが、言われなくても不安になったりはしないのです。
似非ポジティブさんとうまく付き合うには?
たまえさんからのご質問は、
>自己肯定感の高い人とうまくやっていくにはどうしたらいいですか?
でしたが、ここに「風(ふう)」を加えて、自己肯定感が高い風の人とうまく付き合うにはどうしたらいいかについてお答えします。
自己肯定感が高い風の人(=似非ポジティブさん)は、承認をやたらと求めてきたり、自分と比較するために相手のダメなところをこき下ろしたりするので、聞いているだけでうんざりしちゃうっていうのはごもっともです。
そんな人への対処方法は、シンプルでありながら難しいのですが、
自分の自己肯定感を先にあげることです。
自分の自己肯定感が高ければ、相手からこき下ろされても大きく凹むことはありませんし、「この人は自分に自信がないから『いいね!』が必要なんだな」とおおらかに余裕を持って対処できます。
自己肯定感が低いと、相手の承認欲求に振り回されるばかりなので、まず何はさておき、ご自身の自己肯定感を高めることを最優先に意識されると良いと思いますよ。
自己肯定感をあげるには?
自己肯定感をあげる方法はYouTubeチャンネルなどでもよくお話していますが、とにかく自分へのダメ出しをやめてどんどん認めていくことです。
・毎日よくがんばってる。
・わたしなりにベストを尽くした。
・失敗したけれどそんなときもある。
・人のことを悪く思ってしまうときもある。
・何にもやりたくない時だってある。
こんな風に、いい自分もダメな自分もひたすらに「うん。いいよいいよ。」とOKを出すことです。
そして、究極。
自己肯定感が低い自分にもOKを出してあげてください。
「あー、いつまで経っても自己肯定感持てないなー。わたしってダメだなぁ。」
ではなくて、
「なかなか自分を認められないけれど、よくやってるよ。少しずつで大丈夫だよ。」
こんな風に、とにかく認める。認める。認める。
自分のぜんぶに細胞レベルで「いいね!」と声を掛ける。
そうやってお花にお水を上げるように、ちょっとずつちょっとずつ大事に育てて言ってくださいね^^
そして、自分のすごさを誰かに認められたい、がんばりをわかってほしい。
そんな風に思うときにはお水が足りていない証拠です。
「誰もわかってくれない」と思う前に、「自分で自分のことを認めていないんじゃないか?」ってことに目を向けてみてくださいね。
今日の処方箋
というわけで、本日の処方箋はこちら。
【森からの処方箋】
・自己肯定感とは、ダメなところがない完璧な自分を愛することではなく、ダメなところがある自分もまるごと受け入れ認め愛している感覚。
長所やできるところにしかOKを出せない人は似非ポジティブさん。
・承認欲求と自己肯定感は反比例。
承認欲求が強い人ほど、自己肯定感は低く、
自己肯定感が高い人ほど、承認欲求は弱い。
自分で自分にOKを出せていれば、他者からの承認は必要ない。
・自己肯定感が高い風の人とうまく付き合うには、先に自分の自己肯定感をあげること。自己肯定感が高ければ、似非ポジティブさんのマウンティングにもおおらかでいられる。
・自己肯定感をあげるには、自分で自分にOKを出し続けること。ネガティブな感情にもひたすらOKを出す。自己肯定感が低い自分にもOKを出す。
・「誰もわかってくれない」と思うときは、自分で自分にOKを出せていないとき。まずは自分で自分にOKを出そう!
というわけで、今日は承認欲求と自己肯定感についてお話をしてみました。
あなたの周りの一見すると自己肯定感高めの人。
もしかしたら、承認欲求の塊かもしれませんよ。
自分の自己肯定感をあげて、おおらかに対処できるようになったら怖いものなし。
まずは自分に意識を向けましょう。
では、今日はここまで!
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