【お悩み相談】夫との関係。繊細さんの理想のパートナーシップって?
相談してくださった人
Tanakさん(40代・女性)
本日はどのようなご相談でしょうか?
夫との関係で悩んでいます。相談に乗ってください。
うちの両親の中があまり良くなかったので、友だちの家みたいに和気あいあいとした雰囲気の家庭にずっと憧れていました。
今のだんなさんと結婚するとき、「私はぜったい幸せになってやる!」「おじいちゃんおばあちゃんになるまで手をつないで、なんでも話せて、常に笑いあっていられるような夫婦になる!」って心に誓っていました。
でも、結婚して数年、、、
子供たちが生まれるとそれどころではなく、いつしか自分の両親と同じようにあまり会話もない夫婦になってしまいました。
はじめのうちは何とかしようとあれこれ試していたのですが、最近ではそれも面倒になり、会話がないことがむしろ楽だったりもします。
別に嫌いになったわけではないのですが、当初思い描いていた理想の夫婦とぜんぜん違う形になってしまったことが残念です。
このままでいいのかなという思いがあるのですが、どのように方向転換すればよいのでしょうか?
※こちらは2020年3月5日の記事のリライトです※
Tanakさん、ありがとうございます。
繊細さんのパートナーシップ問題!!
ぜひぜひお話させてください!
その理想は誰の理想?
・楽しい会話が弾む
・何でも話せる
・隠しごとは一切なし
・学校行事には夫婦そろって参加
・休日には揃ってお出かけ
・誕生日や記念日のお祝い事は欠かさない
わたしたち、ついついそんなカップルや家族が「理想」で、そうあるべきだと思い込んでいたりますが、果たしてそれって本当にそうなんでしょうか?
もちろん、それがナチュラルにできる場合には素敵だと思うのですが、もし、あなたが上記のような夫婦や家族に憧れているのに実現できていないジレンマに苦しんでいるとしたら、ちょっと立ち止まって考えてみていただきたいのです。
いったい、その理想は誰の理想でしょうか?
本当の本当にあなたの理想でしょうか?
もしかして、それはあなたの理想ではなくて、他の誰かの理想ではありませんか?
他の誰かってたとえば、親、社会、テレビ、SNSなど。
自分でも無意識のうちに、世間で善しとされる家族像を目指しちゃってませんか?
それって、自分の内側から湧き上がってきた理想ではなく、外から押し付けられた(もしくは勝手に取り込もうとしてる)理想ではありませんか?
危ない!
危ないですよ。その勘違い!
国民的アニメが植え付けた理想の家族像
だけど、日本には古くから一家団欒を善とする風潮が根深く、某国民的アニメ番組では、居間で家族全員揃って円卓を囲んで、「あっ、はっ、はっ」と笑い合う姿が毎週放送されていますよね。
YouTubeもPrimeVideoも無い時代に育ったわたしたち昭和女子は、他に選択肢もなく、毎週日曜の夕飯時にあの場面を見ていたので、「あの姿こそが理想の家族である」と無意識のうちに思い込まされてしまっていても無理はないのです。
(ちび〇子ちゃんかもしれないし、クレヨン〇んちゃんかもしれないけど。家族みんなワイワイ仲良しには変わりない。)
なので、いざ自分が結婚をすると、「親のように仲良く」とか、逆に「親のようにはなるまい」とか勝手に心に誓って、サ〇エさん一家のような一家団欒を目指してがんばってみるのですが、なかなかうまくいかなくて。
だって、現実には、「どうしたんだいサ〇エ?」と常に気に掛けてくれる夫もいなけりゃ、「ぼくがやるですーぅ」と積極的にお手伝いしてくれる息子もいないんですもの。笑。
そしてもちろん。
失敗しても「あらいけない♪ウフフフフフー」なんておおらかに笑い飛ばせる強メンタルの自分もいないww
そこにいるのは、ゴロゴロ夫と、言うこと聞かない子どもたちと、いつもイライラカリカリ自分だったりして;;
で、その時、まじめな繊細さんはこう思うわけです。
・いつもおおらかでいられない私はダメな妻だ。
・ひとりになりたいなんて思うわたしは母親失格だ。
・もっと優しい夫と結婚すればよかった。
・この子の育て方間違ったかしら・・・
とね!w
でも待って。待ってなんです。
あなたはサ〇エさんより、うんと繊細で、うんとこじらせているんです。
そのことをちゃんと自覚してますか?
あんな風に細かいこと気にせず生きるのは、マリリン・モンローやオードリー・ヘプバーン目指すくらい無理な相談なんです。
なので、サ〇エさんを目指すのはそろそろやめた方がいいです。
サ〇エさんになれなくなって、あなたはあなた。
努力する方向を間違っているからつらいんですよ。
もうそろそろ、その理想像、手放しませんか?
繊細さんの理想の家族像
と、理想像を手放すことを声高にお勧めするのはなぜかというと、繊細な気質を持つ人が、いくら家族とはいえ他者と四六時中べったり一緒が快適だなんて、わたしにはちょっと考えにくいからです。
もちろん、家族と楽しく過ごす時間も大切ですが、誰かとずっと一緒にいるということは、多かれ少なかれ刺激を受け続けることなので、それは、敏感な感覚の持ち主であるわたしたちにとって、かなりハードなハズだからです。
・時々ひとりになってクールダウンしたいよ。
・たまにはのんびりカフェで読書とかしたいよ。
・休みの日ぐらい誰にも邪魔されずに心ゆくまで眠りたいよ。
というのが本音ではないでしょうか?^^
そうなんです。
人口比20%と言われる繊細な気質を持ったわたしたちが、他の人たちと同じような理想を掲げたって、苦しくなるのは目に見えているのです。
(水の中で肺呼吸しようとしてるようなもんだよ。)
早々に理想を手放して、自分らしい、自分たちらしい家族の形を探っていく方がよほど楽で幸せへの近道なんですよ。
そうやって理想を緩めていくと、自然と家の中が穏やかになって、逆に会話も増えたりするんじゃないかなって思います^^
こじらせている人ほど理想が高い
だけど、わたしのカウンセリング経験から言って、幼少期に家庭環境で辛い思いをしている人ほど、理想が高い;
結婚したら、こうなりたい。
親になったからには、○○でなきゃ。
そんな風に高い高い理想を掲げて、考え方がガチガチに固まっちゃってる人がめっちゃ多いんです;;
で、掲げた高い理想が自分の本当の理想ならまだいいのですが、残念ながら、ほとんどの場合借り物の理想(サ〇エの姿)だったりします。
借り物の理想は、往々にして自分の本音とズレているので、つまりは自分に嘘をつくことになります。
それだと、はじめはよくてもだんだん苦しくなっちゃいますよね;
そして、場合によっては、理想を叶えられなかった自分を責め、相手に失望するという最悪のシナリオが待っていたりします。
繊細さんには繊細さんなりの(もちろんおひとりおひとり違う)理想の家族像があっていいんですよ。
大切なのは、世間の理想に近づくことではなく、自分の幸せに近づくことなんです!
今日の処方箋
というわけで、本日の処方箋はこちら。
【森からの処方箋】
・パートナーシップがうまくいかないとき、あなたの理想の夫婦像は、本当にあなたの理想なのか?ということについて考えてみよう。
テレビなどの影響で、理想の夫婦像・家族像を勝手に刷り込まれているに過ぎないのかもしれない。
・こじらせている人ほど、理想の家族像へのあこがれが強いもの。
世間の理想に合わせて無理をしていないか?
自分の、自分たちの理想の家族像についてしっかり考えてみよう!
・大切なのは、世間の理想に近づくことではなくて幸せに近づくこと。100組いたら100通り。それぞれの夫婦の形があってもいい。
というわけで今日は、繊細さんのパートナーシップに関するお話でした。
自分の目指しているパートナーシップが、本当の本当に自分の内側から湧きあ上がってくる理想なのか、ちょっと立ち止まって考えてみてくださいね。
そして、それがもし、借り物の理想だと気づいたら、誰にも遠慮せずぶち壊しちゃっていいんですよ!
Tanakさんご夫婦にはTanakさんご夫婦の理想の形があっていいのです。
パートナーシップは一日にしてならず。
あなたに合った解決方法をアドバイスさせていただきますので、ぜひ一度セッションにいらしてくださいね!
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