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いつもわたしばっかり損をする?断り下手でつい引き受けてしまう人へ。

    
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【今日のお話】
面倒な役を押し付けられて、いつも自分ばかりが損をしている気になることってありませんか?
周りの人は楽々すり抜けているのに、どうして自分ばかりが抱え込んでしまうのでしょう?
今日はそんな「自分ばかりが損をする」についてのお話です。

PTAの役員・近所のゴミ掃除・宴会部長・・・

別に手当てがもらえるわけでもないのに、時間とエネルギーが奪われる不毛な役割。

順番やくじ引きならまだしも、他の人は上手にすり抜けているのに、なぜか自分だけが毎回断れない状況になる。

  • いつも嫌な役を押し付けられる。
  • 自分ばかりが仕事を抱え込む。
  • 誰も協力してくれない。

そんなお悩みをクライアントさんからよく聞きます。

考えてみたら、わたしも会社員時代はいつも「自分ばかりが損をする」ってプンスカしてたなぁと思い出しました。

つい引き受けてしまって後悔

春になると決まってクライアントさんの口から出るのが、

「子どもの保護者会でのPTA役員決めが憂鬱です。」という嘆き。

こりゃもう、盆暮れの「実家帰省問題」に並んでこじらせ繊細さんの年間行事に入れたいくらいよくあるヤツですw

わたしも経験があるのでわかります。

誰かが手を上げるまでのあのピーーーーーンと張り詰めた探り合いの空気。たまりませんよね;;

教室のドアを開けて、一目散に逃げ出したい気持ちになりますww

「ぜったい引き受けない!!!」

朝から、いや、ずいぶん前からそう誓いを立てて臨んだハズなのに、張り詰めた空気に耐えかねて思わず挙げそうになる右手を左手で必死に抑えたりしてw

右手「もう引き受けちゃおっか。他の人も大変そうだし。仕事してる人だっていっぱいいるし。〇〇さんちは介護あるって言ってたし。今年やっとけば来年から楽だし。」

左手「ダメダメダメダメ。あんたはいつもそうやっていい顔したがる。わたしだって仕事だってあるし。休みの調整とかどうすんの?あの子だってまだまだ手がかかるし、そもそもわたしHSPなんだし。ムリムリ。」

教室の小さな椅子に座りながら、ひとりでこんな押し問答を展開したりするんじゃないでしょうか?( *´艸`)

で、そうこうしているうちに、

「お願いできますか?」なんて言われて、ついうっかり「たいしたことはできませんがそれでも良ければ・・・」とか言ってしまったりして!!

その瞬間から後悔のビックウエーブに飲み込まれて、帰り道も帰ってからも夕飯の食事をしながらも洗濯物を畳みながらも、後悔、後悔、後悔、、、

やっぱり引き受けるんじゃなかったⅲ

自分より楽な人だってたくさんいるのに、なんでやるって言っちゃったんだろう、、、

でも、引き受けざるを得ない空気だったんだもん。

みんな逃げてばっかりでホントズルい。

ってな具合に、周りの人を恨んでみたり、安易に引き受けた自分を責めてみたり。果ては夫に八つ当たりしてみたりww

これ、PTAに例えてお話してみましたが、似たようなことは会社やご近所や友達なんかとも起こり得ることで、
引き受けたくもない役目をつい引き受けてしまうと悩んでいらっしゃるこじらせさん、きっと多いのではないでしょうか?

で、このことをご家族や周りの友達に愚痴ってみても、おそらく返ってくるのは、

「あなたって本当にお人よしね」とか、

「そんなにイヤなら最初から断ればいいじゃん」とかっていう、身も蓋もない言葉・・・

わかってる。

断ればいいことくらいわかってる。

だけど断れないからこうなって困っているんです。

そうですよね;;

本当に断れなかったのか

だけど冷静になって考えてみると、やっぱりそこには「断る余地」はあったんじゃないかと思います。

本当の本当に断れる空気じゃなかったとしたら、それはもはやパワハラです。
(いや多少はパワハラなのかもしれないけど。)

すごーく酷な話ですが、「断れたのに断らなかった」のは、他でもないあなたの選択なんです。

いろんな事情を加味しても、順番とかで100%決まっているのでなければ、最後に「やります」と引き受けたのは、残念ながら自分自身なんですよねー;;

だから、「無理やり押し付けられた」と思っていることの大半は、自分で引き受けたことで、

周りから見ると「あなたが引き受けるって言ったんでしょ?」ということなんです。

それどころか、こっちはイヤイヤ引き受けたのに、
「あの人なんだかんだ言って好きだからさ」とか言われちゃったりもして;

悲しいですが、それが現実です。

引き受けた理由を考えよう

引き受けてしまったものはもう仕方ないとして、この損するパターンから脱するためには、「つい引き受けてしまう理由」を考えなくてはなりません。

「一方的に押し付けられただけで理由なんてありません!」

というかもしれませんが、やりたくないのが本音なのにそれと裏腹の行動を取るということは、そこには何らかの理由があるハズです。

面倒なことを引き受けることで得られるメリットまたは回避できるデメリットってどんなことでしょう?

考えてみてください。

・引き受けたらいい人って思われるかも(メリット享受)

・先生(上司)や周りの人から一目置かれるかも(メリット享受)

・子どもの内申に有利かもしれない(メリット享受)

・一度やっておけば今後やらなくて済むかも(メリット享受)

・断ったら嫌われるかもしれない →引き受けたら嫌われずに済む(デメリット回避)

・断る罪悪感を感じなくて済む(デメリット回避)

・逃げたらズルいと思われるかもしれない →引き受けたらズルいと思われずに済む(デメリット回避)

もちろん中には、本当にボランティア精神のある方や、子どものために良くしたいという意欲のある勇者もいらっしゃるかと思いますが、

引き受けたくないのに任されてしまうという人は、少なからず自分にとってのメリット享受またはデメリット回避の目的があるのではないでしょうか?

デメリット回避の人が恐れているのは

メリット享受目的で引き受けるなら、それはそれでいいと思います。

「いつも自分ばかりが損をしていると思ってたけど、実はメリットだってあるもんね」と素直に自覚できれば、損をしているという感覚は手放せると思います。

ところが、おそらくこじらせ繊細さんのほとんどが、デメリット回避の目的で引き受けるんじゃないかと思います。

  • 嫌われたくない。
  • 非常識と思われたくない。
  • 空気読めないと思われたくない。
  • 図々しいと思われたくない。
  • 誰かを犠牲にして自己中になりたくない。
  • 悪目立ちしたくない。

こんな風に考えて、やりたくもないに引き受けてしまう。

これってつまり、他人からどう思われるかということを恐れての行動。

つまり恐れ由来の他人の目を気にしての選択です。

この状態で引き受けると、恐れから逃れるためにあれもこれもと仕事を抱え込んでしまって、どうしたって「わたしばっかり損をする」という図式になってしまうのです;;

・やりたくもない、メリットもない、なのに毎回損な役目を押し付けられる。

・他の人に比べて圧倒的に自分が損な役回り。

そう思っている人は、まず間違いなく、他人からどう見られるかの恐れがご自身の中にあるハズです。
(もちろんわたしもありました。)

あ、PTAに関してはたまに「子どもが仲間外れにならないために引き受ける」とおっしゃる方もいますが、それは建前で、本音は自分が仲間外れになるのが一番怖いハズです。(自分の胸に手をあてて聞いてみてくださいね。)

わたしには価値がないと思っている

ではなぜ、恐れから望まぬ選択をしてしまうのでしょう。

それは、「自己犠牲をしなければ人に認められない」という価値観を持っているからです。

ひとよりがまんして、

犠牲になって、

ひといちばい努力して、

やっとその価値を認められる。自分はここに存在していていい。

そう思ってしまっています。

そんな価値観どこで仕入れちゃったんでしょうね?

・・・そうです。

お気づきのとおり、それはあなたの幼少期にまでさかのぼります。

  • テストでいい点を取ったときだけ認めてもらえた。
  • お手伝いしたときだけ褒めてくれた。
  • おとなしく言うことを聞くとお母さんの機嫌が良かった。
  • 熱を出したときだけ優しくしてしてもらえた。
  • いい学校に進学したとき、お父さんがはじめて褒めてくれた。

こんな条件付きの愛しかもらえなかった人。

もしくは条件付きの愛すらもらえなかった人。

そんな人たちは、

「自分が周りに必要とされたり認められるためには、がまんしたり努力をしたり、自己犠牲をしなければならない」という理不尽な方程式が脳みそに深~く刷り込まれてしまっているため、

つい損な役割を受け入れてしまったり、頼まれると断れなかったりするのです。

つまりは引き受けないで断ったら、
嫌われる、仲間外れにされる、必要とされなくなるという恐れを抱いているのです。

ね?きっとお心当たりありますよね?

恐れを自覚し許すこと

自己犠牲を選ぶ人は、「自分は恐れから望まぬ選択をしてしまいがちだ」ということを、あらかじめよーく自覚しておきましょう。

それは決してあなたが悪いわけではなく、そういう思考回路を刷り込まれてきてしまったことが原因です。

だから、引き受けてしまう自分を責めるのではなく、恐れを自覚し「そう感じるのも無理はないよな」と許してあげてほしいのです。

「恐れる必要はない」とか「堂々としていよう」とかいう風に、自分の気持ちを無理やりねじ曲げないでいただきたいのです。

恐れをしっかり感じて、幼い頃からの思い込みを手放していけば、だんだんと人前で堂々としていられるようになります。

そうすれば、必要以上にへりくだってしまい、「あの人なら引き受けてくれそう」と標的にされることもなくなっていくのです。

「わたしさえ我慢すれば」

そういう自己犠牲の選択をしている限り、「自分ばっかり損をする」の沼から永遠に這い出すことはできないのです。

まとめ

今日のまとめです。

  • 引き受けたくもない役目をつい引き受けてしまうのはこじらせ繊細さんあるある。
  • 「断れたのに断らなかった」のは、残念ながらあなた自身の選択
  • このパターンから脱するためには、つい引き受けてしまう理由を考える必要がある。
    面倒なことを引き受けることで得られるメリットまたは回避できるデメリットはなにか?
  • メリット享受の目的の場合、素直にそれを自覚することで理不尽な気持ちは手放せる。
  • こじらせ繊細さんはデメリット回避目的で引き受けがち。その裏には他人からどう思われるかの恐れがある。
  • 他人の目を恐れて引き受ける人は、「自己犠牲をしなければ人に認められない」という価値観を持っている。
  • 自己犠牲のほとんどは、幼少期の条件付きの愛が理由。自己犠牲をしなければここにいる価値がないという思い込みがある。
  • 自分の中に人に対する恐れがあることに気づいてその感情を許すこと、自分の気持ちを捻じ曲げないことが改善への第一歩。
  • 恐れをしっかり感じて、幼い頃からの思い込みを手放していけば、だんだんと人前で堂々としていられるようになる。
  • 恐れを手放せば、必要以上にへりくだって、「あの人なら引き受けてくれそう」と標的にされることもなくなっていく。

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